(微量危険物のオーバーパックについて)

Q.
DGR2.7.8.10によると「微量危険物は、相互に危険な反応の恐れがない危険物とも一緒にオーバーパックしても良い」と書いてありますが、この相互に危険な反応の恐れがないという事は、どういう事を意味するのでしょうか? (2003.11.30)
A.
DGR 2.7.8.10 で言っている「お互いに危険に反応しない」と言う意味は、DGR 2.7.8.6 に説明され、列記されているような状態を起こさない事を意味しています。これは普通量の危険物と全く同じで、DGR 5.0.2.11(a) と(b) を満足させる事です。先ず、Table 9.3.A で交差点に「X」印がない事です。Table 9.3.A の上で「X」印がついていなくても、2.7.8.6 や 5.0.2.11(a) にあるように、化学反応により、燃焼したり、極端な熱を発生するようなもの、引火性、毒性、窒息性のガスを化学反応により発生してしまうもの、腐食性の物質を形成してしまうようなもの、不安定な物質を形成してしまうものを All packed in one してもいけないし、overpack してもいけないのです。

このような、化学反応についての判断は、運送人である航空会社やフォワーダーが判断するのは無理です。メーカーか、専門家である荷送人が判断する事柄です。

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