(放射性物質適用除外となる計器を輸出します。ところが製品に他の危険物が混在しています。申告書の作成を教えてください。)

Q.
製品はシリンダー状で計器です。シリンダーは真空のチューブになっていて、適用除外放射性物質のガス状のトリチューム (Tritium, Gas form) が収納されています。 シリンダー 2個を1個の鋼鉄の箱に入れて輸送します。1個のシリンダーにそれぞれ同じ放射能値0.2TBq収納されています。適用除外放射性物質容器の外表面の如何なる個所から計測される放射線量は5μSv/hを超えていません。

個々のシリンダーにはUN1080 Sulphur hexafluoride 0.3kg が含まれています。鋼鉄の箱に収納されている2個のシリンダー内の総量は0.6kgです。

荷送人の危険物申告書にどのように記載すべきかご教授ください。 (2022.3.31)
A.
(a) 貨物の一部分はUN2911 Radioactive material, excepted package - Instrumentsとなります。Tritium (Gas form) のA2 値は40TBqです。 Table 10.3.C によれば、0.2TBq の純量はitem limits並びにpackage limits共、制限量内です。また、外装容器の如何なる個所の放射線量も規定以内です。

(b) 2個のシリンダーに更にそれぞれUN1080 Sulphur hexafluoride、Div. 2.2、が0.3kg づつ収納されているとのこと。微量危険物としてのUN1080は “E1” で、内装容器の限度が30g、外装容器の限度が1kgとなっています。シリンダー当たりのUN1080の純量は0.3kgなので、内装容器の限度30gを超えてしまっています。従って、旅客便利用の通常の包装基準 PI200 限度75kgを使用します。

(c) 結論として、特別規定SP A130 (b) を採用して、次のように危険物申告書を作成してください。

UN1080 // Sulphur hexafluoride, Radioactive material, excepted package – instruments // Div. 2.2 // 1 steel box x 0.6kg // PI200 // SP A130 (b).放射性物質適用除外ラベル(Radioactive material, excepted package label) の貼付は不要です。

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