(DGR 6.0.4.0.3の解釈について質問があります。)

Q.
下に掲げるケースについてご指示ください。

荷主がUN 4G ファイバーボード容器 (4G/X33/…) を使用、鋼鉄の内装容器を使ってPG IIIの物質を輸送しようとしています。計量しましたら総重量は35 kgになりました。私の質問は、“X”のマークが付いている容器に、Xよりも低い危険性を持っている物質を収納して良いのか、また、総重量が示されている総重量より重いものを収納して良いのかと言うことです。荷主はDGR 6.0.4.0.3を指摘しています。しかし、私の見る限り、DGR 6.0.4.0.3 は単一容器もしくは複合容器について書かれていると思います。何故ならば、比重について触れているからです。本件についてのご指示をお待ちします。 (2021.3.31)
A.
DGR 6.0.4.0.3 は、UN容器は異なった包装等級の物質の収納に使用できることを綴った説明の項で、試験証明書 (Test Certificate) によって裏付けがされなければなりません。.この項では液体を収納する容器を説明の見本に使用しました。 液体を収納する容器だけに限定したことではなく、あらゆる国連容器に適用します。説明に使用しただけですので、誤解をしないでください。例を挙げれば、この度の荷主さんは4G/X33/…の容器にPG IIIの物質で総重量35 kgを収納したいわけです。容器はPG Iの物質を総重量33 kg で試験をして、合格したので、4G/X33/… とマークされたわけです。今度はPG IIIの物質を35 kg収納できるか試験をしなければなりません。試験の結果、発行される 4G/Z35/…と記された試験証明書を提示できれば容器をPG IIIの物質を総重量35 kg収納することが可能になります。第62版の危険物規則書に新しく 6.0.7 「一つ以上のデザインタイプで試験された容器のマーク」“Marks on Packagings tested to more than One Design Type” を参照してください。試験に合格すると、容器の国連マークは2行になり、4G/X33/… と 4G/Z35/… がマークされます。

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