（危険物が含まれている羅針盤 (Compass Assembly) についての質問です。）
Q.
出荷しようとしている羅針盤 (Compass Assembly) に3リットルのメタノール(Methanol) が含まれています。 磁性物質に危険物が含まれている本ケースについて下記の質問があります。
(1) もしこの羅針盤が下記の基準に合致する場合、磁性物質に触れることなくUN1230 Methanol として申告すればよろしいでしょうか? 「磁性物質」のラベルは外装容器に貼付します。
【磁性物質で2.1 mの距離でコンパスの針が2度以上振れる磁場を有し、4.6 mの距離ではコンパスの針が2度以上振れない磁場 (4.6 mの距離で0.418 A/mもしくは0.00525 ガウスと等しい) を持っているものは貨物として輸送される場合、本規則書の他の要件を満たさなくとも良い。】
(2) もしこの羅針盤が4.6 mの距離で2度以上のコンパスの針の振れを呈した場合、申告はUN1230 Methanol 並びにUN2807 Magnetized Materialとするのですか。ご教授願います。
(2021.3.31)
A.
貴方の解釈で正しいです。
(1) もし磁性物質が4.6 mの距離でコンパスの針が2度以上振れなければ、羅針盤はUN1230 Methanolのみを申告をすれば結構です。しかし、包装基準PI 953の (a), (b), (c) 及び (d) 項を遵守してください。AWBに “Magnetized Material”の文言と包装物の個数 (個数はこれのみの場合は不要) が記載されていれば、申告書に磁性物質の記載は不要ですが、磁性物質のラベルを外装容器に貼付し、DGR 9.3.9の搭載要領を守らなければなりません。
(2) もし磁性物質が4.6 mの距離でコンパスの針の振れが2度以上になる場合は、発地国政府と航空会社の所属する国の政府の事前の許可が必要で、申告はUN1230 MthanolとUN2807 Magnetized Materialの両方を申告しなければなりません。
Copyright (C) 2003 Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.