(リチウム金属二次電池をアメリカへ輸出するときの注意)

Q.
リチウム金属電池でも二次電池(充電可能なもの)があると聞きます。アメリカ政府例外規定でリチウム金属電池の一次電池は旅客機への搭載が厳しく禁止されていますが、リチウム金属の二次電池ならば旅客機に搭載出来ますか? また、旅客機に搭載可能であれば、一次電池と間違えられて断られるのを避けるため、AWBや申告書に何か記載した方が良いですか? (2010.2.28)
A.
資料によれば、リチウム金属を用いた二次電池は、デンドライト析出などの安全性の問題があり実用化されていないそうです。「デンドライト析出」とは、電気分解のとき金属が電極に出てくることの意味で、安全性に問題ありとされているならば、一次電池と同様に旅客機には搭載しない方が安全であると言う結論になります。また、アメリカの政府例外規定USG-02は一次電池を規制する意図よりも、実態はリチウム金属電池 (Lithium Metal Batteries) の規制が目的なので、旅客機にはリチウム金属の二次電池も搭載できません。

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