(放射性物質のオーバーパックについての質問です。)

Q.
DGR 10.7.3.4 の中に第7分類のオーバーパックについて書かれていますが、“内容物” (contents) と放射能値 (activity) にしか触れていません。もし放射性物質の包装物がオーバーパックされ、すべてのラベルやマークが見えない場合、荷送人はオーバーパックの外表面にラベルやマークを表示しなければなりません。第7分類のラベルはどのようにしたらよいのですか? もしRRY-II とRRY-III 輸送物がオーバーパックされたら、荷送人はそれぞれのRRY-II と RRY-IIIのラベルをオーバーパックの外表面に再現します。 それぞれの輸送指数 (TI) がラベルに再現されます。

しかし、もしすべての輸送物がRRY-IIの場合、オーバーパックの外表面に再現されるRRY-IIのラベルにはどのように記入すべきでしょうか? すべてのRRY-II の輸送指数を足した数値を記載するか、オーバーパックに収納されているすべてのRRY-IIのラベルを個々に再現するか、教えてください。 (2020.2.29)
A.
放射性物質のオーバーパックのマークやラベルは通常危険物のオーバーパックと基本的に同じです。

マーキングは10.7.1.4に解説され、ラベルは10.7.3.4を参照してください。

DGR 10.7.3.4に詳しく説明されているように、内容物 (contents) の記載は 10.7.3.3.1に従い、放射能値 (activity) の記載は 10.7.3.3.2 に従い、オーバーパックに収納した合計値を記載します。オーバーパックに異なった核種を混合収納している場合は、”See Shipper’s Declaration” と記載しても構いません。

RRY-II と RRY-III の数値は足してはなりません。 複数のRRY-II 同士を足し、複数のRRY-IIIを足しても良いが、RRY-II と RRY-IIIを足してはなりません。それぞれの合計値をオーバーパックの外表面に貼られた再現されたRRY-II、RRY-IIIのラベルに書き込むのです。

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