(Engine, flammable liquid powered が Class 3 に変更になりました。USG-13との兼ね合いを教えてください。)

Q.
2017年から Engine, internal combustion, flammable liquid powered が UN3166 Class 9 PI950から UN3528 Class 3 PI378 に変わりました。 Class 9で無くなるので、USG-13により、25 kgのルールに抵触し、旅客機での輸送が出来なくなります。何とかならないでしょうか?  (2017.1.31)
A.
引火性液体で作動するエンジンが UN 3528 Class 3 に変わったので、アメリカへ行く、出る、国内輸送する貨物の場合、旅客機の貨物室搭載に関わるアメリカ政府例外規定のUSG-13の25 kgルールに抵触してしまい、どうするのかと言う質問が多く寄せられています。

2017年の新しい危険物規則では、エンジンの重量は25 kgを超えているので、Class 3であるUN 3528 は25 kg ルールに抵触してしまいます。しかし、2017年3月31日までは、特例があり、エンジンを以前の UN 3166 Class 9で申告して輸送しても差し支えないとなっています。特別規定SP A208のNote、DGR 8.1.6.9.1 Step 5 のNote 2を参照してください。このようにすれば、3月31日までは、25 kg ルールの適用を避けることができます。

現在審議中のアメリカ運輸省の改訂ルール HM-215N はアメリカ政府49 CFR の規定に UN 3528 を 25 kg 制限から免除する内容のものでしたが、大統領の交代で、この法案は引き下げられてしまいました。従って、3月末日までは、UN 3166 Class 9 で申告し、25 kg の制限を免れることが出来ますが、4月1日以降については現在不透明です。

アメリカの国内輸送では、UN 3166しか番号がないので、4月以降でも支障はおきませんが、国際輸送では、アメリカ運輸省が法規を手直しして49 CFRを国際ルールに合致してくれるよう切望します。進展があれば、この欄でご案内します。

[閉じる]


Copyright (C) 2003  Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.