(MAWB に付随しているPOUCH の紛失です。)

Q.
MAWB に付随しているPOUCHの紛失について、航空会社としての賠償責任はどの程度あるものでしょうか? “ATA CARNET” を航空輸送中に紛失する事態が発生しました。フォワーダーは、その他に動植物検疫証明書、ワシントン条約関連の証明書など、重要書類を適宜 POUCH に同封して送付して来ており、航空会社はその POUCHを無償で輸送するのは如何なものかと感じています。根本的に HOUSE 情報を含め、航空会社はそこ迄の責任や義務があるのか、今一度確認したくご意見を賜わりたいと思います。 (2016.10.31)
A.
MAWBに付随する、各種各様の書類が入っているフオワーダーのPOUCHは航空運送の契約条件の一つとして航空会社に搬送を託されているものです。紛失した場合、紛失による直接損害は航空会社が当然負担しなければなりません。

紛失の対象は書類や証明証ですから、1kg 19SDRではなく、書類や証明証を紛失したために起きる通関時の遅延による直接損害や、紛失のため発生した不必要な経費の負担と言う事になります。これを忌避すると混載貨物を受け付けられなくなり、会社の存亡にも関わってきます。営業上、混載貨物を忌避することは不可能なことです。

お預かりしたPOUCHは紛失することなく、仕向地まで無事に輸送するのが、我々航空会社に求められている仕事です。

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