(危険物申告書の正味数値と航空運送状の実重量との違いの問題です。)

Q.
今回、輸送を依頼された貨物は、危険物申告書の正味量が 18.0L なのに航空運送状の総重量は 15.0 kgしかありません。問い合わせたところ比重が非常に小さく0.68しかないそうです。このように、申告書の正味量がリットル表記で、AWB券面の Gross Weightのキログラム数値より大きいことがしばしばあります。どのように取り扱うべきでしょうか?  (2016.4.30)
A.
危険物申告書は危険物を認定する為の書類ですから、危険物の正味数量 (kg, litre) で申告します。方や、AWBは運送契約の証としての書類ですから、実重量、容積重量 (kg) で表示します。液体の場合、DGD がリットルの正味量、AWBがキログラムの総重量で当たり前の記載です。不思議に思ってはいけません。総重量が小さい場合は、比重が低いだけのことです。AWBの実重量を誤魔化して虚偽の申告をしているのか、確かめることは勿論構いません。実際に計測すれば分かることです。AWBに比重の表記は不要です。

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