(どうして Toxic substance のコードが RPBなのですか?)

Q.
Cargo IMP CodeはRFLのように、R はDangerous Goodsと言う呼称が生まれる前の昔の名前のRestricted Articles のRを頭に、後の2文字は Flammable Liquid でFLと言う頭文字で構成されています。RPBのPBは何処から来たのですか? (2015.12.31)
A.
何時の事か正確には分かりませんが、DGRの第6版あたりのころ、毒物の Cargo IMP Code は三つありました。RPA、RPBとRPCです。RはRestricted ArticlesのRで、PはPoisonのPでした。A、B、C は三段階の等級で、Aは毒性が高く、B、Cと毒性が低くなっていました。ある時期に、RPAは毒性ガスに昇格し、RPGになりました。RPCは非危険物となり、脱落しました。結果としてRPBがToxicのCargo IMP Codeとして残った訳で、そのまま使われています。

同じように、何の頭文字か分かり難いCargo IMP Code にAVIがあります。Live Animals(生きている動物)のコードですね。昔、フランスが航空大国で、パリ航空条約も、ワルソー条約もすべてフランス語を正文としていました。第二次世界大戦の後、アメリカが航空大国になり、シカゴ条約の正文はアメリカ語です。かつてのフランスの栄光をただ一つ現在まで残しているのはAVIです。原語はフランス語のAnimaux Vivants(生きている動物)で、頭文字を採って AVIとなります。アメリカ語でしたらLive Animals でLIV とかになっていた事でしょうね。

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