(2015年の第56版に新設のUN 3509 Packaging discarded, empty, uncleaned の質問です。)

Q.
UN 3509 Packaging discarded, empty, uncleaned は廃棄品の包装材料に適用されるのでしょうか? また、使い回して使用する各種の梱包箱は適用にならないと解釈できるのでしょうか? (2014.10.31)
A.
UN 3509 Packaging discarded, empty, uncleanedは文字通り、清掃していない、廃棄される空の容器を指しています。SP A200へと繋がり、航空輸送は禁止になっています。SP A200は『この項目は容器で危険物が残留しているもので、第6章の規格 (容器の規格) に最早、合致しないものを指す。これらの容器の航空輸送は禁じられている。これらの容器又はその構成部分品は、本規則書の5.0.2.13.5.1の規定に従って輸送されなければならない。』と書かれています。

DGR 5.0.2.13.5.1 には『以前に危険物を収納したことのある空の容器は、適切な方法により如何なる危険性も除去されていない限り、本規則に基づきその危険物が収納されている容器と等しい取扱いをしなければならない。Note: 中性洗剤を用いて、除去または洗い流す方法も危険性を除去する手段として有効である.』となっています。

使い回して連続使用されている古い容器は、第5章の5.0.2 (一般包装要件)の条件並びに、第6章の容器の検査規格を満たしていれば、何度使っても差し支えありません。特に、5.0.2.4と5.0.2.5の要件は厳しく守られていなければなりません。使い回している古い容器が第6章の容器の規格に合致しないようになってしまったら、UN 3509に該当して航空輸送は禁止されます。

[閉じる]


Copyright (C) 2003  Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.